【Atlas Remote導入事例】大手自動車メーカーグループ企業 製造部様 | 国内工場間で確かめた“鮮明な映像”を、インドとの品質確認へ

シートカバーやユニフォーム、シートベルト、そしてエアバッグ──国内大手自動車メーカーのグループ企業として、さまざまな繊維製品を手掛ける同社。その製造部では、国内と海外(インド)にまたがる遠隔作業に遠隔支援システムAtlasRemoteを活用しています。国内の各工場間の通信試験はすでに完了し、次はインドとの疎通確認試験へ。“現物を見て確かめる”ことが基本だった繊維製品の品質確認は、鮮明な映像でどこまで遠隔化できるのか。実運用を前にした手応えを、ご担当者の声とともにお届けします。

導入概要

導入企業国内大手自動車メーカーのグループ企業(企業名非公開)
導入部門製造部
事業内容シートカバー・ユニフォーム・シートベルト・エアバッグなど、自動車に関わる繊維製品の製造
用途国内の工場間および海外拠点(インド)との遠隔作業/製品の品質確認
利用状況国内の各工場間で通信試験を完了。インドとの疎通確認試験を予定
導入製品遠隔支援システム「Atlas Remote」

導入企業について

同社は、国内大手自動車メーカーのグループ企業です。自動車のシートカバーやシートベルト、エアバッグといった車両に関わる製品から、働く人のユニフォームまで、繊維を軸にしたものづくりを幅広く手掛けています。座り心地や質感を決める内装材と、万一のときに乗る人を守る保安部品。性格の異なる製品が並びますが、共通するのは、その品質を最後は人の目が確かめているということです。そして、ものづくりの現場は国内の複数の工場と、遠く離れたインドにまたがっています。

製造部が抱えていた課題

“現物を見て確かめる”品質確認と、インドまでの距離

布や糸を扱う製品の品質確認には、独特の難しさがあります。色味、織りや縫製の状態、細部の仕上がり──いずれも紙の上の数値だけでは判断しきれず、現物を目で確かめることが基本になります。写真に撮って送れば済むようにも思えますが、布の色や質感は、撮り方や光の当たり方ひとつで印象が変わってしまう。“確かめたつもり”がいちばん危うい世界です。

だからこそ、確認が必要になるたびに、人かサンプルが拠点の間を動いてきました。国内の工場間であれば、まだ調整はききます。しかし相手がインドとなると、話は変わります。往復の移動だけで日数を要し、渡航の費用も工数もかさむ。それでも、シートベルトやエアバッグのように乗る人の安全に直結する製品を扱う以上、確認の質を落とすわけにはいきません。確認の質は落とさないまま、確認のためだけに費やしてきた移動を減らせないか──それが製造部の課題でした。

AtlasRemoteが製造部の課題をどのように解決したか

いきなり海を越えない──まず国内の工場間で「品質確認に使える映像か」を確かめる

AtlasRemoteは、現場のスマートフォンやスマートグラスが映す映像を、離れた拠点のPCへリアルタイムに届ける遠隔支援システムです。同社はこの仕組みを、国内と海外(インド)にまたがる遠隔作業に活用しています。

特徴的なのは、その進め方です。同社は最初からインドと結ぶのではなく、まず国内の各工場間で通信試験を行い、これを完了させました。実際の製品を映して品質確認を行い、映像が確認の業務に耐えるかどうかを、国内で確かめてから海外へ延ばす。検証を重ねてから次の工程へ渡す──品質のものづくりと同じ作法で、導入そのものが進められています。

国内で固めた使い方は、そのままインドへ広げられます。現場側はスマートフォンなどの端末で映し、確認する側はPCで見る。気になる箇所があれば、PC側のマウスカーソルがそのまま現場の画面に映る「ポインタ」で伝えられるため、離れていても指差しの感覚でやり取りできます。拠点が海外に変わっても、この形は変わりません。国内の工場間で品質確認の運用を確かめておくことが、インドとの実運用に向けた何よりの準備になっています。

AtlasRemoteが製造部にもたらした変化

“動画も鮮明で伝達ロスもほぼない”──遠隔の品質確認に、確かな手応え

国内での品質確認を通じて得られた実感を、製造部のご担当者はこう語っています。

「現在、製品の品質確認をした際に動画も鮮明で伝達ロスもほぼないのでインドとの実運用に期待が膨らみます」

品質確認の遠隔化で問われるのは、突き詰めれば「細部がそのまま見えるか」です。動画が鮮明であること。そして、映像や音声の途切れで確認をやり直すような伝達ロスがほぼないこと。目で確かめる仕事の道具として使える──その手応えが、国内の検証で得られました。

そしてこの手応えは、インドとの実運用への期待につながっています。

「また海外ですので物理的な移動時間・工数・費用面での負担軽減にも期待をしています」

インドへの出張は、移動時間も工数も費用も、国内の移動とは桁が違います。品質確認のために現地へ足を運ぶ機会を減らせれば、渡航にかけていた日数と費用を、確認そのものの頻度や密度に振り向けられます。

今後の展望

インドとの疎通確認試験、そして実運用へ

国内の各工場間の通信試験を終えた同社が次に控えるのは、インドとの疎通確認試験です。海を越えた回線でも、国内と同じように品質確認が成立するか。その先に、鮮明な映像で製品を確かめる日常の実運用が待っています。

“現物を見て確かめる”という品質の基本は、これからも変わりません。変わるのは、見るために費やしてきた移動の時間と費用です。国内の工場間で検証を終えた仕組みは、いま、インドへ手を伸ばそうとしています。